まさかの3位落選に終わった都知事選以降、蓮舫氏が荒れている。 下馬評では現職の小池百合子氏に迫る勢いで2位につけていると予測されていたはずが、いざ蓋を開けてみれば小池氏には大差をつけられたどころか、2位の座を元安芸高田市長の石丸伸二氏に奪われる結果となった。 問題は選挙後、蓮舫氏が四六時中SNSに張り付いてエゴサーチし批判者と「レスバ(※レスバトルの略。返信や引用の形で反論を書いて論戦に応じること)」に明け暮れていることだ。 https://news.yahoo.co.jp/articles/09364485a75e24129154e193ec54229b3954c6f2
蓮舫さん、四六時中SNSに張り付いてエゴサーチし批判者とレスバに明け暮れる 3位じゃダメなんですか?
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2 5HRJnついには立憲民主党の支持母体のひとつである連合にすら(もっとも今回は蓮舫氏が離党してつながりを失い、あるいは選挙協力を求めて共産党に接近し、支持を見送られたこともあってか)噛みつき、騒然となった。
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3 5HRJnとはいえ蓮舫氏の120万票という得票はけっして少ないわけではない。 上振れも下振れもなく、岩盤支持層にはきっちりリーチして健闘したと言えるだろう。 かつては国務大臣も務めた大物政治家なのだから、結果は結果として潔く受けとめるのがあるべき姿のはずだ。 むしろ、蓮舫氏を破って当選したのが女性であることもすっかり忘れて「蓮舫さんは女性だから叩かれるのだ!」と見当違いの大騒ぎをしている支持者にも、自制を促すのが筋ではないだろうか。
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4 5HRJn石丸氏というダークホースの出現は、蓮舫氏にとって「晴天の霹靂」ではあっただろうが、それでも得票数だけを純粋に見れば、衆院への鞍替えが見込める「成果」としては十分に胸を張れる結果だったといえる。 にもかかわらず、いま蓮舫氏はSNSで全方位にレスバをしかけ、その得票の意義や価値をみずからの手で台なしにしてしまっている。
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5 5HRJn選挙結果以上に、選挙後の氏の言動によって支持をやめてしまう有権者は少なくないだろうし、それどころか蓮舫氏個人にとどまらず立憲民主党にまで延焼し、求心力低下をもたらしてしまっている。 実際、7月に行われた最新の世論調査によって出された政党支持率を見ると、わずかな期間で立憲民主党の支持率がほぼ半減してしまうという異常事態になっている。
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6 5HRJn党内でもいよいよ危機感を持つ声があがりはじめていて、なかには「切り捨てたほうがよいのでは?」といった過激な意見まで聞こえてくる。 これでは次の衆院選で再起を目指すという当初のシナリオも危ぶまれてしまうのではないか。
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7 5HRJn今回の都知事選では、SNS上で蓮舫氏支持を表明する人びとを中心に「蓮舫さんは女性だから叩かれる」「外国人や女性などのマイノリティーを差別する風潮のあらわれだ」といった意見が共感を集めていた。蓮舫氏はこうした「聞き心地のよい物語」にすっかり溺れてしまい、自分が「被害者」であるという確信に1ミリも疑いを持たなくなってしまっているのではないか。 そしてそのために、自身の敗因を直視できなくなっているのではないか。
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8 5HRJn永田町・霞が関の関係者から聞くかぎり、往年の蓮舫氏はそのような政治家ではなかったはずなのだ。 批判を受けたからといって安直に「女だから」「マイノリティーだから」という反論を振りかざすことはむしろしない側の人だという定評があった。
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9 5HRJn近年の左派・リベラル派がSNSの内外でつくりだしている「自身に向けられた建設的な批判や論評にさえ、『差別やハラスメントの発露である』とラベリングして無効化するエコーチェンバー」は、いまや蓮舫氏ほどの気骨ある人物でさえ容易に呑み込んでその内心や価値観を変容させてしまうほど先鋭化し、いわば「カルト化」しつつあると見るべきかもしれない。
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10 5HRJnいずれにしても、立憲民主党は蓮舫氏を今後も「女性政治家の旗頭」として中枢におくつもりがあるなら、いますぐSNSから離れるよう説得して、たとえば地元の有権者と楽しく懇親会・交流会を開くような機会を持たせるべきだろう。
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11 5HRJnこのまま蓮舫氏が「最も自由に黙らない」時間を謳歌してしまうと、日本の女性政治家のトップランナーが衆院選に鞍替えすることもできずに退場する、という残念な結末がいよいよ現実味を帯びてくる。 蓮舫氏に「黙ってほしい」と願っている人の多くは敵対する陣営ではなく、その株がどんどん下がっていくことに頭を抱える立憲民主党と左派野党の関係者や支持者なのである。 蓮舫氏ほどの政治家をここで失うのは立憲民主党にとっても得策ではないように思うのだが、どうだろうか。
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